拙者の手元にある携帯書見机――すなわち、ノートパソコンのことにござるが――その鍵(キー)の一つが、先日外れてしまい申した。
元の位置に戻さんとあれこれ試みたれど、うまく嵌まらず、致し方なく、古き外付けの鍵盤を、USBなる差し込み口にて繋ぎ、これを用いておりました。
されど本日、何とはなしに、再び試してみたところ、今度はどうにか嵌まり申した。
「パチン」とした手応えこそ無く、不安が残らぬでもありませぬが、いちおう鍵としての務めは果たしておるようにござる。
なにより、外れてみすぼらしく見えておった見栄えが戻っただけでも、気分はだいぶ違うものにござる。
とは申せ、また外れぬとも限らぬゆえ、通常はこれまで通り、外付けの鍵盤を用いるつもりにて候。
この書見机は、かれこれ十二年前に求めたものでござるが、今はLinuxなる仕組みを入れ、Pythonという学問(言語)の習得に使っておるだけゆえ、出番もそう多くはありませぬ。
されど、まだまだ役には立ち申す。道具とは、手入れ次第で永く付き合えるものと、しみじみ感じ入る次第にござる。
本日も空晴れわたり、実に清々しき一日にござった。