公正証書遺言

遺言

遺言について友人に相談してみた

公正証書遺言とは

私: こないだは自筆証書遺言のこと教えてくれてありがとう!

友人: どういたしまして。少しは参考になったかい?

私: うん、すごく参考になった!それでね、もう少し詳しく知りたくなったんだけど、公正証書遺言っていうのは、自筆証書遺言とどう違うの?こっちも一般的なの?

友人: うん、公正証書遺言も一般的な遺言の一つだよ。自筆証書遺言が自分で書くのに対して、公正証書遺言は、公証人っていう国の専門家に遺言書を作成してもらうんだ。

私: へえ、公証人?それはどんな人なの?

友人: 公証人っていうのはね、裁判官とか検察官とか、長年法律関係の仕事をしていた人の中から、法務大臣が任命するんだ。要するに、法律のプロだよ。彼らが仕事をする場所を公証役場って言うんだ。

私: なるほど、国の機関の人なんだね。公証人って、遺言以外にもいろんな仕事してるの?

友人: そうだね。遺言関係以外にも、いろんな行政行為の公証をしてるよ。遺言に関しては、遺言の「公正証書」を作成してくれるんだ。公証人が作成した遺言書は、法的にすごく強い効力を持つから、遺産相続で揉めるのを防ぐのに役立つんだよ。

私: へえ、それは心強いね!作った遺言書って、後でどうやってわかるの?誰かが見つけてくれるもの?

友人: 実は、それが公正証書遺言のいいところでね。もし遺言者が亡くなって、遺言の話をしてなくても、証人になった人が遺言の存在を教えてくれる可能性もあるし、もし遺言書が見つからない場合でも、最寄りの公証役場で検索してもらうことができるんだ。だから、遺言書がどこかに行ってしまって見つからない、なんて心配がないんだよ。

私: それは安心だね!じゃあ、公正証書遺言を作るには、どういう手続きが必要なの?

公正証書遺言の手続き

友人: まずはね、自分の住んでる地域の公証役場を探すんだ。地方法務局のホームページとかに載ってるよ。

私: いきなり行っても大丈夫なの?

友人: 電話して訪問日時を予約するのが確実だよ。公証人って何人もいるわけじゃないから、予約なしで行くと待たされたり、出直しになったりすることもあるからね。

私: 了解。予約ね。それで、公証役場に行ったら、どういう流れになるの?

友人: 公正証書遺言の作成には、民法でやり方が決まっているんだ。簡単に言うと、こんな感じ。

  • まず、2人以上の証人が立ち会う必要があるんだ。
  • 次に、あなたが公証人に遺言の内容を伝えるんだ。
  • 公証人があなたの話したことを正確に書き留めて、それをあなたと証人に読み聞かせたり、見せたりしてくれる。
  • 内容が正しいことを確認して、あなたと証人がそれぞれ署名と印鑑を押す。もし署名ができない特別な事情がある場合は、公証人がその理由を書き添えてくれるよ。
  • 最後に、公証人が「この遺言書はちゃんとした手順で作りました」ってことを書き添えて、署名と印鑑を押して完成だね。

私: 証人が2人も必要なのか!それはちょっとハードル高いな…。知り合いに頼むのも気が引けるし。

友人: もし証人になってくれる人がいない場合は、事前に公証役場に相談すれば、公証役場で証人を紹介してくれるサービスもあるから大丈夫だよ。もちろん、費用はかかるけどね。

私: それで、公証役場では、遺言の内容についてアドバイスもしてくれるの?

友人: あなたが伝えた内容を公証人が書き留めるんだけど、その際に法的に問題がないかとか、あなたの意向がしっかり反映されるように、法律の専門家としてアドバイスもしてくれるんだ。だから、法律に詳しくなくても、ちゃんとした遺言書が作れるんだよ。

私: それは心強いね!完成した遺言書って、公証役場に保管されるの?

友人: その通り。原本は公証人がずっと保管してくれるんだ。だから、紛失の心配がない。あなたには原本と同じ効力を持つ正本っていうのが渡されるよ。もし正本をなくしちゃっても、公証役場で再発行してもらえるから安心だね。

私: 自筆証書遺言だと、自分で保管して紛失のリスクもあったけど、これは安心だね。あと、年を取って体が動けなくなったらどうなるの?

友人: その場合はね、費用はかかるけど、公証人が病院とかあなたの自宅に出張して作成してくれることも可能だよ。だから、体の事情で諦める必要はないよ。

必要な書類と費用

私: 公正証書遺言を作るには、どんな書類が必要なの?

友人: いくつか必要なものがあるよ。事前に公証役場に問い合わせて確認するのが一番だけど、大体こんな感じかな。

  • あなたの実印と印鑑証明書
  • 証人の印鑑と住民票
  • あなたと相続人との関係がわかる戸籍謄本
  • どんな財産を誰に渡すかを明確にするための書類(預金通帳のコピーや不動産の登記簿など)

私: 結構色々な書類がいるんだね。費用はどれくらいかかるの?

友人: 手数料は必要になるよ。これは、相続財産の額によって変わるんだ。財産が多ければ多いほど、手数料も高くなる仕組みになっている。詳しい料金体系は、日本公証人連合会のホームページで確認できるから、見てみるといいよ。

私: なるほど、自筆証書遺言と違って費用はかかるんだね。もし耳が不自由とか、しゃべるのが難しい場合はどうなるの?

友人: 聴覚や言語に障がいがある場合は、手話通訳や筆談で公正証書遺言を作成することができるから、その点も心配いらないよ。

私: 公証人に作ってもらうと、自分で書くより手間はかかるけど、その分安心感があるんだね。

友人: そうだね。遺言書は大事なことだから、やっぱり素人判断で進めないことが一番重要だよ。もしケースが複雑だったり、不安があるなら、僕みたいな素人じゃなくて、司法書士とか弁護士のような専門家に相談するのが一番だよ。多少費用がかかっても、後々のトラブルを考えたら、それだけの価値はあると思うな。

私: 本当だね。今日も色々教えてくれてありがとう!おかげでだいぶ選択肢が見えてきたよ。また何かあったら相談させてね!


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