服喪とは
服喪(ふくも)は喪に服することです。喪(も)に服するというのは、亡くなった人のために行動を慎しむことです。
服喪の期間を喪中(もちゅう)といいます。一応1年というのが目安です。一周忌法要を区切りとして喪明けとします。
近年は四十九日で忌明けとすることが多く、多くの行動は四十九日を過ぎれば問題ないとされています。
服喪期間中の行動
葬儀後の最初のお正月のお祝いを控えたほうがよいとされています。神社への初詣も控えたほうがよいとされています。
年賀状や年賀の挨拶も同様です。いつも年賀状を出している場合は、年賀状の代わりに喪中はがき(年賀欠礼のあいさつ)を出すのが一般的です。
結婚式を行うこと、参列することは1年間控えたほうがよいとされています。ただし、四十九日の忌明け以降であれば問題ないともされています。また、仕事関係者の結婚式であれば喪中でも問題ないとする人もいます。
観光旅行などは1年間控えた方がよいとされています。ただし、四十九日の忌明け以降であれば問題ないともされています。
事業や商売には服喪は関係ないとされています。会社の社長が亡くなっても事業は変わりなくに継続します。また、会社勤務も忌明けまで休むようなことは考えられません。親が亡くなっても葬式が終われば仕事を始めるのが通例です。
服喪の範囲
喪に服するの範囲は2親等までの親族が一般的です。
2親等でなくても同居していれば含まれます。配偶者の親族もこれにならいますが、配偶者の親族は1親等までにすることもあります。友人の場合は、どんなに近しい付き合いをしていても服喪の必要はないと考えられています。
なお、親等の数え方次のようになります。
亡くなった人の配偶者はゼロ親等です。
亡くなった人の父母、子は1親等です。亡くなった人の兄弟姉妹、祖父母、孫は2親等です。
地域・宗派によって異なるところがあります。ご了承ください。
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