どういう状態になれば介護サービスを受けられるか

介護

「少し前まではこんなことはなかった」「わたしも齢をとったと思う」などと言うようになったら、介護サービスを必要とする段階になったと考えましょう。

本人が言わなくても、見ればわかることもあります。

体に痛いところや動かないところがあって、

□ 食事の準備ができないから食事が粗末になったり食事を抜いたりする
□ 風呂の掃除ができないから風呂に入らなくなる
□ 布団の上げ下ろしができないから万年床になる
□ トイレの掃除ができないから汚れ放題

判断力や記憶力が衰えてきて、

□ 訪問販売を断れずに無駄な買い物をしてしまう
□ 物を失くすることが多い
□ 計算が苦手になり小銭がたまる
□ 人と会う約束を忘れる

いろいろな現象があります。

衰えてきたことを自覚できれば良いのですが、なかなか自分では気づかないこともあります。気づいて認めたくない気持ちもあるようです。衰えと同時に柔軟性もなくなっていますから、配偶者や子供が意見をしても受け入れなくなる人が多いです。

受入れないからと先送りにしていると、常に一歩遅れてしまうようになります。

介護は早めの対策が大事です。

例えば、

車の運転は危険だからやめてくれと家族に言われても無視して、事故を起こして意気消沈する結果になります。

なかには、みっともないと思うらしく事故そのものを隠す人がいます。もちろんタダでは隠せませんから、大枚のお金を家族に内緒で支払っていることもあります。

廊下や階段には、早めに手すりを付けた方がよいのですが、先延ばしするものですから、せっかく設置しても、たいして使わないうちに手すりがあっても歩けなくなってしまいます。

不自由になったら早めに訪問介護などを活用すればよいのですが、他人を家に入れることに抵抗して、生活の質を落としてしまい、健康も急速に損なってしまいます。

施設入所を頑として拒み、身動きできなくなってから入所して、施設のいろいろな行事も楽しむこともできず、ただベッドから天井を見ているだけの生活になる人もいます。

対応が遅れると、人生を楽しむ時間が減ってしまいます。老化の進行も早まります。


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