空のご機嫌麗しき折、
さりながら何処へも出向かぬとなると、
自然と「いざ遠乗りいたしたき」との思い、
胸の内にふつふつと湧き起こり、抑え難く候。
とは申せ、出向く先は大概、県の内に限られ申す。
朝餉をとりてより出立し、暮れの刻には戻る道理。
立ち寄る所と申せば、古き御建築や、歴史・民俗の資料館、
道の駅などと相場決まり申す。
むかしは、山へ分け入りての足軽き行脚も嗜みおり候えども、
近頃は山に潜む熊の怖れもあり、
ついぞ足が向かぬようになり申した。
2024年12月8日ーこのページー2024年12月10日