本日は一日、映し絵の箱にて「ぷらいむびでお」なるものを観て過ごし申した。観たるは「マクドナルド&ドッズ」、それから「モルガン」という探偵もの。合わせて五話、一気に鑑賞致したゆえ、今日という日はそれにてまるまる費やした格好となり申した。
「マクドナルド&ドッズ」と申すは、「窓際刑事ドッズの捜査手帳」との副題付き。されど、ドッズ殿は実際には窓際にて日を送る内勤ではなく、れっきとした現場の刑事にて、ただ、いかにも控え目にして目立たぬ中年の御仁。対するマクドナルド殿は、都(ロンドン)から赴任して来た才気盛んな女警部。この二人の組み合わせにて事件を解決していくのが常の筋書きながら、実際に糸口を見つけ、謎を解くのはいつもドッズ殿にござる。手柄はマクドナルド殿のものとなるが、ドッズ殿はそれを気にすることもなく、泰然自若とされておる。
一方の「モルガン」は、「天才捜査コンサルタントの殺人事件簿」との副題。元は警察署にて掃除をしていたという民間の女、モルガン殿が、警察に見出され、捜査の助言役として抜擢されるという趣向。彼女は奇抜にして奔放、何かと枠にはまらぬ人物なれど、その才覚はまことに鋭く、殺人事件を次々に解決していく。人によって好みは分かれそうな人物ではござるが、わが目には魅力ある者と映り申した。
ちなみに、仏蘭西の「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」といった番組よりも人気が高いとの評もあるとか。拙者、いずれ機を見て観比べてみとうござる。
ミステリーというもの、読み物も映し絵も、いずれも好ましく思うておりまするが、何せ時間を取られるものゆえ、常にあれもこれもというわけには参らぬ。いろいろと条件が整った折、まとめて観るのが常となっておる。
さて、昨夜は大雪になるやもしれぬと案じておったが、気温が高かったせいか、途中で雨となり、積雪は新たに一寸五分(5センチ弱)ほどにとどまった。今日は雨が降ったり止んだりの一日。夜には冷え込み、再び雪に変わるやもしれぬが、ことさら心配するほどのことでもなかろう。
なお、本日は彼岸の入りにて、世間では仏壇に団子を供える家もあるようじゃが、わが家においては、昔より「入り」も「明け」もことさらに行わず、中日(なかび)のみに団子を供えるという簡素な習わしにてござる。
2025年3月16日ーこのページー2025年3月18日