拙者が手首に巻いておる時計――Apple Watch――も、長らく連れ添ってきたゆえ、どうにも近ごろは息切れを見せるようになり申した。
なので旅の折などは、充電の縄(ケーブル)を持参して給電しておるが、なぜか満ち足らず、四割程度にて充電が止まることが常となっており申した。
これはもしや、時計のバッテリーが老いたか、あるいは携帯の力石――モバイルバッテリー――がくたびれたのかと、昨日も首をかしげておった次第。
されど本日、ふと「網の世界(ネット)」にて調べを進め申したところ、思いがけず答えが目に留まり申した。
曰く――
「微小なる電の流れを見分けることができぬ力石は、早々に“充電は終わった”と勘違いし、流れを止めてしまうことがある」――と。
これかもしれぬ、胸のつかえがひとつ取れ申した。
これより先、もし、次なる力石を求むることあれば「微小電流対応」あるいは「低電流モード」「小電流充電機能」などの文字を確かめつつ、選ぶことといたす所存。
本日は、朝より晴れやかなる空にて始まり申したが、午後にはぽつりぽつりと雨が落ち、油断ならぬ天気でござった。気温は十度ほど、春にしてはやや肌寒くも、空気は清しき一日でござった。