近ごろ、近所の公園にて桜の花がほころび始めたを見て、さて、名のある桜の名所は如何ほどかと、足を延ばしてみ申した。
行ってみれば、すでに満開を迎えたところもあれば、いまだ五分咲きほどのところもありて、場所ごとの趣き、なかなかに興味深きものでござった。
平日ゆえ、さして人もおるまいと高をくくっておったが、思いのほか人出が多く、皆々、春の便りを待ちわびていたことが偲ばれ申す。
歩きながら、「さて、今度の土日には、きっと花吹雪となりて見事であろうな」と、ひとり胸のうちで思いめぐらせつつ、静かに春を味わい申した。
2025年4月21日ーこのページー2025年4月23日