2025年4月28日 月曜日

日記

「町内会」とやら、いずこの地にも存するものと聞き及びまする。
拙者の住まいする所にもこれありて、なかでも「班長」なる役目が、十年に一度ほど巡ってまいりまする。

その務めと申せば、回覧板を回し、町会費やら募金の銭を集め、市より届く広報の紙などを配り歩く――おおよそそんなところ。

年により行事の多寡もあれど、基本的には、この配達と集金が主な働きにて候。

もっとも、この手間と時世の変わりようを思えば、そろそろ何か工夫の一つもあって然るべきではと、かねて思わぬでもなし。
たとえば、回覧やお触れは「うぇぶ」とやらで届け、銭のやりとりも、もっと簡略にできる手立てがあるやもしれぬ。

――が、思うこともありますが、便利の理を知りながら、旧き慣習のぬくもりや、顔の見えるつながりもまた捨てがたく、ついついそのままにしてしまうのが人の常にござりましょうか。

さて本日、空は終日どんよりと曇り、肌寒き日となり申した。
聞くところによれば、北の大地――北海道では、明日あさってにかけて季節外れの大雪との由。
それとあらば、このあたりも冷え込み強まるやもしれませぬ。火の用心、着る物にも心せねばなりませぬな。


2025年4月27日ーこのページー2025年4月29日

総目次のページ変わり映えしない日々の日記変わり映えしない日々の日記 2025年4月>このページ

タイトルとURLをコピーしました