拙者は、かの新型コロナという疫病に際しては、七度(ななたび)もワクチンを打ったのでござる。
副反応(ふくはんのう)とやらも、ことさらひどいとまでは言わぬが、決して軽いものでもなかった。周りからは「ワクチンなど打っても無駄骨じゃ」という声もあった。されど、頭を捻っても己が頭には限界があり候。
mRNAなるものが何たるか、テレビの講釈や、ネットなるものにて、一応は理解せんと努めた。なるほどと思うことはあれど、真に腑に落ちたかと問われれば、正直なところ、覚束(おぼつか)ないのが本音でござる。
となれば、政府や国際機関なるものの申すことを信じるより他になかろうと考え申した。「政府の言うことを鵜呑みにするのは愚かである」と言われるかもしれぬが、自分の頭が乏しければ他を信じる他なし、結果が拙いことになってもそれは自業自得として受け入れることとした次第でござる。
今、振り返れば、あの騒動は「空騒ぎ(からさわぎ)」であったのかもしれぬ、とも思う。されど、もし再び「新々型」などというものが現れたとしたら、拙者、いかに振る舞うか…。おそらくは、またマスクで面を覆い、ワクチンを求めているのではないかと、そう思うておる次第で候。
今日も暑くはあったが、湿っぽさがなかったので過ごしやすい一日でござった。