2025年9月15日の日記 運動会

日記

このたび「世界陸上」なる催しが始まった由、かみさんが好むものゆえ、わが家は朝から晩までテレビが点きっぱなしじゃ。見るともなしに目に入るゆえ、ところどころではあるが、眺めておる。生まれ持った才覚があるとはいえ、どれほどの努力を積み重ねて、あの場に立っておるのだろうなと、感心しながら見ておる次第じゃ。

拙者、幼い頃は体育がどうにも苦手でな、特に走ることが嫌いであった。ただ遊んでおる時に駆けることはよくあり、その時は、我が感覚では速く走っておるつもりでいたのであるが、皆と並んで走ると、なぜ拙者が遅いのか、不思議に思うておった。

拙者は諦めがよいほうゆえ、特別に速くなりたいなどという気持ちは持たなんだ。それでも、わずかな欲はあり、運動会の徒競走では、ビリにならぬようにと念じながら走っておった。

運動会では、小学校も中学校も、背丈の高い順に六、七人ずつに区切られて走らされておった。拙者は、一番背の高い組と次の組のちょうど真ん中あたりにおったゆえ、運がよいときは第二組に入れ申した。子供の頃は背が高いほど総じて足が速いものゆえ、第二組に入れさえすれば、拙者でもビリにはならずにすんだものじゃ。

そのようなことにばかり気を遣うておったゆえ、今思うと残念なことじゃが、運動会が嫌いであった。長じて会社に入りし折、会社というところは走る必要がないのだな、と何かの拍子に感じ入ったことを覚えておる。

今朝は気温十五度、肌寒く感じ申した。日中には二十八度まで上がりしも、そよ風が心地よく吹き、秋の訪れを感じ申した。


2025年9月14日ーこのページー2025年9月16日

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