このたび、初めて知ったことなのだが、やる気が無かったにもかかわらず、やり始めておるうちにやる気が出てくる現象を、「作業興奮」というのだそうじゃ。
作業を始めることで、脳の側坐核（そくざかく）」と申す部分が刺激され、やる気を引き出すドーパミンなる神経伝達物質が分泌されるとか。科学的に裏付けがあるとは、まこと驚きじゃ。
拙者も、眠いから後にしようと思いながらも、とりあえずパソコンに向かうと、いつの間にか眠気が失せ、どんどん作業が進んでおることがある。
じゃが、寝る前にそれをやると、いくら寝つきがよい拙者でも目が冴えてしもうて困る。ゆえに、寝る時間が近づいておったら、パソコンに向かわぬようにしておる。
今書き付けておるこの日記も、間もなく書き始めてから一年になろうとしておるが、毎日続いたのも、とりあえずパソコンを開いて、ログインして、新規投稿をクリックするという、このとりあえずの動作が、作業興奮を呼び出しているのであろう。
興奮と申せば、「あまり興奮するなよ」とか「そんなに興奮すると（脳卒中に）当たるぞ」と使われ、あまり良き印象のない言葉でござるが、作業興奮は推奨すべき興奮であって、もっと世に知られてよい言葉ではあるまいか。
と、書きながらふと思い申したが、拙者は昔、工場で働いておったことがあって、ラインで組み立て作業をしておったが、作業が始まってもノッてくるようなことは無く、ひたすら交替時間が待ち遠しかった記憶がある。いつでも「作業興奮」が起こるとは限らぬようじゃ。
本日は夜明け前から雨が降り出し、ほぼ一日中雨でござった。
2025年9月24日ーこのページー2025年9月26日
