近頃、近くの公園の木が伐採されておった。大きくなりすぎて危険だとか、落ち葉の掃除が大変だという住民の意見が通った形らしい。住民の中には「切ってしまえ派」と「切らずにおけ派」が存在する。「どっちでもよい派」もいる。
「切ってしまえ派」は、落ち葉、枝の越境、大木化による日照の阻害、根上がりによる舗装の破損、そして強風時の倒木・落枝の危険性などを主張する。
「切らないでおけ派」は、美しい景観、四季の彩り、まちのシンボル、緑の木によるヒートアイランド現象の緩和、CO2吸収などの環境効果を主張する。
拙者は、若い頃は「どっちでもよい派」であったが、運転免許を返上して歩くようになってから、夏場は街路樹のありがたさを実感しておる。また、歩き疲れた後は公園の木陰は天国のように感じる。なので、今は「切らないでおけ派」に属するのじゃが、拙者が住んでおる地域は「切ってしまえ派」が極めて勢力がある。
この問題は、話し合って双方納得するのは難しい問題じゃ。となると、声が大きいものがいる方が強い。つまりは、自分の主張を通そうと思ったら声を張り上げればよいのじゃが、拙者は、歳取るにつれ議論がおっくうになってきていて、木のことで青筋を立てる元気がない。
今日は、時折小雨が降る変わりやすい天気であった。まこと、秋の空である。
2025年11月22日ーこのページー2025年11月24日
