あと数日で年が明けるという日に、正月を迎えることゆえ、たまには高価な和菓子を食してみようと思い立った。いつものスーパーで買うものではなく、街の菓子屋へ赴き、数個の菓子をみつくろってきたのだ。
それを元日に食したのだが、実に甘い。この菓子はこれほどまでに甘かったかと戸惑うほどであった。それは良い。問題はそのあとだ。ほどなくして頭が痛くなってきた。
当初はこの頭痛、何の所為かと案じた。私はめったに頭痛にならない。今は体調が悪いわけでもない。まもなく痛みは収まったゆえ、首をひねりながらもそのままにした。
翌日、つまり昨日だが、残っておったもう一個を食べたところ、またも昨日と同じように頭が痛みだした。これは、この菓子のせいに相違ない。
さっそくGoogleで調べてみたところ、砂糖の摂り過ぎで頭痛が起こることは珍しくないと書いてあった。なんでも、砂糖を摂りすぎると血糖値が急上昇し、それを下げるために大量のインスリンが分泌され、結果として血糖値が急降下する……云々というようなことが記されてあった。
私は、その菓子を初めて食したわけではない。以前は頭痛など起こらなかった。となれば、菓子に含まれる砂糖が急に増えたのでなければ、私の体の変化が原因であろう。老舗の菓子屋が砂糖の量を間違えるとは考えられないので、これは私の体が、砂糖に対して拒絶の反応を示しているのではなかろうか。もしや、糖尿病の前兆かもしれない。などと、あれこれ思いを巡らせた。
その見立てが正しいかは判らないが、私は元来、酒を好んでいたのに、甘いものが好きで、旅をすればその土地のパン屋に立ち寄り、アンパンを土産にするくらいだ。
そのように、何かにつけて甘いものを食している生活を、そろそろ止めよと、稲荷の神様がお告げになったのかもしれない。そう考えて、暫くの間、甘いもの断ちをすることに決めた。はからずも「新年の計」が一つ立ってしまった。但し、すべての甘味を断つという訳ではなく、和菓子類とケーキ類だけが対象だ。さらに、但しを追加すると、旅先での名物団子の類は除外する、という緩い誓いだ。
今日、当地の雪は小康状態だ。しかし、寒波が退いたわけではなく、しばらくは不安定な天気が続くという、ありがたくない予報が出ている。
