一月は記録的な大雪だった。二月の初めは、その後始末には随分と難儀させられた。しかし、それ以降は荒れることも少なく、振り返ってみれば総じて穏やかな一ヶ月であった。三月に入った今日もその流れを汲むかのように、春の気配を感じさせる静かな一日である。
昨日はバスに揺られ、郊外の神社まで足を運んできた。この神社に詣でるのは実に二年ぶりのことだ。市街地よりもやや標高が高い場所に位置するため、境内にはまだ相当な雪が残っているだろうと覚悟していたが、たいしたことはなかった。このところの暖かさで雪解けが早まったのだろう。この時期にしては雪が少ないという印象を抱きながら参拝してきた。
行きのバスの車内で、モバイルSuicaだろうか、スマートフォンを読み取り端末にかざしても反応せず、困っている人がいた。原因がアプリの不具合なのか、通信環境のせいか、あるいは操作上の問題なのかは傍目には分からなかった。
その光景を眺めながら、スマホに頼る危うさを思った。いろいろな機能を一台の端末に集約するのは確かに便利だが、ひとたび歯車が狂えば、移動すらままならなくなる。故障、紛失、不具合――そうした不測の事態が起これば、たちまち途方にくれてしまうのだ。どうすればよいか、少し考えたが、これは簡単なことではない、そのうちじっくり考えることにしようと先送りすることにした。
