都会の方では、信号のない横断歩道であっても、歩行者が立っていれば車が一時停止するのが標準的なマナーだと耳にしたことがある。しかし、私の暮らすこの界隈では、残念ながらそのような光景は少ない。
今日も散歩の途中、信号のない横断歩道の前で立ち止まり、車が途切れるのを待っていた。私の存在に気づいているはずの車が何台も、スピードを落とす素振すら見せずに通り過ぎていった。
もっとも、これに対して憤りを感じるわけではない。ここは田舎である。都会のように車の列が延々と続くわけではなく、少し待てばすぐに交通は途切れる。ほんの少し待てば安全に渡れるのだから、それほど不便を感じることもない。
むしろ、稀に親切な車が停車してくれると、私は少しばかり困惑してしまう。自分のためにわざわ車を停止させ、時間を割かせてしまったことに、感謝よりも「申し訳ない」という恐縮の念が先に立つのだ。そのため、つい、急ぎ足になってしまうのだ。車が通り過ぎてから悠々と渡るほうが個人的にはむしろありがたいのだが。
曇り空で、最高気温6度だった。この辺りの積雪深は30センチを切ったようだ。
