まずは地域包括支援センターへ

介護

親の衰えが目立ってきた。どうも認知症ではないか。足腰がだいぶ弱ってきた。布団から起き上がるものつらそうだ。

具体的な目安としては、65歳を過ぎてから次の様子が現れたときです。

□ 数ヶ月以内に2度以上転んだ
□ 運転でこすって車を傷つけた
□ 食事の準備ができなくなって買った弁当を食べるようになった
□ 風呂に入る回数が減った
□ 布団を敷きっぱなしにしている
□ 脱いだものがそこらに散らばっている
□ トイレが汚くなった
□ 無駄な買い物をして人に注意された
□ 物を失くすることが多い
□ 計算が苦手になり小銭がたまる
□ 人と会う約束を忘れる

これは、介護が必要な状態になったか、なりつつある状態です。

この段階で、まずはどうすればよいか?

まずは、相談に行きましょう。

どこへ行けばよいか?

一般的には「地域包括支援センター」です。

地域包括支援センターは、中学校学区に1ヶ所の割合で設置されています。

多くは、特別養護老人ホームなどの介護施設に設置されています。

平日であれば突然の訪問でも対応してもらえることが多いですが、できれば電話等で予約をしてから行きましょう。仕事の都合で休みとれなければ相談時間も柔軟に対応してもらえるはずです。

支援センターには、介護現場での経験豊富な介護の専門家がいます。

場所や連絡先は、市区町村のホームページに掲載されています。

支援センターに行ったら、いろいろ質問したいでしょうか、話しを聞くことも大事です。困った状態で相談しているので、どうしても自分の思いが先走るものですが、落ち着いて、意識的に、相手の話しに耳を傾けましょう。

まず、介護を必要としている人の現在の状態を伝えましょう。そして、自分がいま困っていること、分からないことを伝えましょう。

これらのことについては、事前にメモを作って行った方が、もれなく相手に伝えられるものです。メモはコピーして、相手に渡した方がよいです。相手もメモを取りながら話しを聞きますが、全部もれなくメモを作るのは不可能ですから、書いたものをもらえれば助かるものです。

一通り説明したら、あまり口をはさまずに、説明を聞くことに専念しましょう。質問したいことは、説明を聞きながらメモして、説明が終わってからまとめてしましょう。

納得いかないからといって怒りだしてはいけません。説明者は意地悪をしているのではなく、事実を説明しているのです。他にどういう手があるか、どういう状態になれば利用できるのか、具体的な質問で、今後についてのイメージを確かなものにしましょう。

打合せが終わって、帰宅してから聞いておけばよかったことが頭に浮かぶことはよくあることです。遠慮なく、翌日にでも電話して確認しましょう。

地域包括支援センターについては、対応について不満を言う人もいますが、介護の初期段階はお互いに試行錯誤は当然です。一応、国が介護政策の第一線と位置付けている機関なので、食わず嫌いせずに相談してみましょう。


総目次のページ介護保険について調べたこと>このページ

タイトルとURLをコピーしました