扶養親族等申告書とは
老齢年金を受け取るようになれば毎年「扶養親族等申告書」を提出しなければなりません。会社員時代の年末調整のようなもので、公的年金等の受給者が、源泉徴収される所得税について、配偶者控除や障害者控除などの各種控除を受けるために提出する申告書です。
すべての人が提出するわけではありませんが、私の場合は配偶者がいるので提出します。
出さないと配偶者控除などの控除が適用されないので所得税が多くなる可能性があります。
忘れた場合、確定申告をすることで控除の適用を受けることができますが、特に確定申告する必要がない人であれば手間が増えるだけです。
申告書の用紙は9月半ばころに年金機構から郵送されてきます。
マイナポータルを利用すれば便利
公的年金等受給者の扶養親族等申告書は、令和6年分からマイナポータルを利用して電子申請できるようになりました。年に1回のことですが切手を買って投函する手間がなくなりました。
提出時期になれば、郵便で申告書用紙が送られてくることはなくなり、電子メールで手続きしてくださいという連絡がきます。
マイナポータルを利用して扶養親族等申告書を提出する手順
用意するもの
□ マイナンバーカード
□ 署名用電子証明書のパスワード
□ スマートフォン、パソコン
パスワードは、マイナポータルにログインするときに4桁の方を使いますが、年金の手続きをするときには「電子申請」になるので、桁が多い方のパスワードも必要です。
パソコンの場合はICカードリーダライタが必要なので、私はスマホでやっています。
マイナポータルとねんきんネットの連携
申告書の手続きする前にマイナポータルとねんきんネットを連携させなければなりません。
扶養親族等申告書を提出する
マイナポータルにログインする。「年金」を選択する。
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日本年金機構のトップページに行く。
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「届書の選択」画面で「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の「届書を作成する」を選択する。
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扶養親族等申告書の入力画面になる。前年のデータを利用できる(「前年の申告内容の確認・変更内容の入力」を選択する。
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入力が終わったら、あるいは変更がない場合は「申請書の内容」を選択して確認する
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「申告書を提出する」を選択する。
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電子署名を付与する。署名用電子証明書のパスワード(桁の多い方)を入力し、スマホにマイナンバーカードをかざして読み取る。
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提出完了。提出完了画面から源泉徴収票を電子送付で受け取るように設定することができる。