2024年11月2日

日記

読書記録 水木しげるの古代出雲 水木しげる著 角川文庫 平成27年6月25日初版発行

水木先生は山陰のご出身だから出雲神話にひときわ関心があったのだろう。古事記を土台に独自の解釈を加えて描いた出雲国盛衰記。

水木先生は、国譲りという重大なことが話し合いで行われたとは信じない。無理強いされたと考えたので「無念」という言葉が何度もでてくる。

巻末の参考文献を数えたら65冊、さらに現地調査もされている。調べ上げて書いたのだ。私などは一つのことについて1冊読んでわかった気になっている。恥ずかしいことだ。

水木先生の現地取材には京極夏彦先生も同行されたという。その折、水木先生は「屁が出るわけですが、よろしく」と言って放屁されたという。そういえば、「ゲゲゲの女房」にも見合いの席で放屁した話が出てくる。天真爛漫というか怖いもの知らずというか、並の人には真似ができない面をいろいろと持ち合わせている大先生であった。


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