2024年12月12日の日記 小原庄助

日記

小原庄助殿は、なにゆえ身上を潰したかと申せば、朝寝、朝酒、朝湯を殊のほか好み、その果てに家産を傾け申したとな。

拙者も若き折――と申しても四十のころにて候えども――休日にはゆるりと構えたく思い、小原庄助殿に倣うて朝酒を試み申した。さぞ快く、心安らぐものと存じたれど、いざ呑んでみればさほどの趣もなし。むしろ心落ち着かず、そわそわといたした。

時移りて、今は仕事もなく、車の運転もやめ、おのが身一つ、のんびり朝酒を楽しむにふさわしき身分となり申したが、その肝心の酒をやめて幾星霜、もはや再び呑もうとも思わぬ次第にござる。

また、朝寝もままならず。現役の頃は六時に起き申した。今は隠居の身にて、寝ておっても咎める者とておらぬのに、やはり六時には目覚め申す。まこと人の習いとはおかしきものにござるな。