2024年12月19日

日記

乾燥肌にて悩まされ申す。冬の近づく頃より、スネのあたりに痒み生じ候。
今年も十二月に入った折より、またぞろ始まり申した。

そもそも斯様の症状に見舞われしは、六十の頃と覚えおり候。
その折は、何やら草にでもかぶれたかと早合点し、
石鹸にて念入りに洗いしが、これが却って悪化の元にて、
やむなく皮膚科に罷り出で申した。

「いかが致され申すか」
「痒ゅうてたまらぬ」
「うむ、これは痒いでござるな」

と、かくの如く医師に申され、塗り薬を賜り候。
これがまたよく効き、安心致し申したゆえ、原因については詮索も致さず候。

後にこの話を知人に致せば、
「それは老人性乾燥肌にござる。拙者は馬の油にて癒やした」
と申すゆえ、翌年また同じ頃に痒み出でた折、
試しに薬局にて馬油を買い求め候。

医師の薬ほどの効き目には及ばなんだが、
まあまあの手応えにてござった。
以後は馬油が尽きし折に、保湿の効能あれば同じことと考え、
棚に並びし保湿の軟膏をいろいろ試み候。

結局のところ、効き目に大差はなく、
どれも似たり寄ったりにござるな。

経験より申せば、肝心は痒み出づる前より塗り始めること、
これに尽き申す。


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