認知症というは、まことに恐ろしきものである。しかし、一度その病に陥り候わば、己においては何も分からぬゆえ、むしろ得を致すかもしれぬなどと、浅はかなることを思いしこともあった。
しかしながら、かの病は徐々に進むものと聞いて、人それぞれに悪化の早き遅きがある由にて、この体においても決して油断ならぬと、近頃は考え直した。
このように綴りおるブログも、認知症によりて意欲が失せ、やり方を失念し、おのずと筆を絶つことになろうと安易に思い描いていたが、どうやらそれも甘き見立てであった。
筆を絶つ以前に、人に迷惑を及ぼすような言の葉を記し申すかもしれぬ。かかるとき、もし己に乱れの自覚があれば未だしも、自覚を失いしならば、晩節を汚すこと必定と存じ、まことに恐れいった。
