2024年12月29日

日記

今日は玄関に注連飾りを掛け申した。わが家では例年、二十九日に取り付けるのが習いにござるが、近在を見渡せば、やけに早う飾り立てる家も少なからず。

ふと思い立ち、調べてみれば、十二月十三日以降であれば、いつでも構わぬとのこと。聞けばその日は「すす払いの日」とて、正月支度の始まりにあたる由。なるほど、早くより市中の店先に注連飾りが並ぶわけよと得心致した。拙者は、店が正月気分を早う盛り立てるために置いておると思いおったが、由来を心得た上でのことと知り申した。

注連縄の後は神棚の掃除をし、御供の餅をお供え致した。若き頃は餅つき機を用い、自ら搗きし餅を供えておったものの、近年は市販の品を求めるようになっておる。

かつて自前で作っていたときは、鏡開きの折にはカビ生えてしまい、これを削り落として食しておった。されど、カビは身に毒と聞き及び、心苦しゅう思いながらも捨て申したこともある。あの折のもったいなさといったら筆舌に尽くし難し。市販のお供え餅はカビの心配が要らず、誠に有り難いものにござる。


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