2025年2月26日

日記

本日は、雨にて消流雪溝(しょうりゅうせつこう)の雪がいくらか流れ始めており申した。
拙者がその流れに便乗いたし、道路脇に積もった雪を少しばかり溝へと運んでおったところ、背後より、「流雪溝は使う時間が決まっておるのではないか」と、やや叱るような調子の声が聞こえて参った。

振り返ってみれば、年の頃、拙者と同じほどの年配のご婦人にて、じろりとにらまれておった。
拙者、静かに「いや、確かに時間制のものもあるが、このあたりの溝はいつ使っても差し支えない」と説明しようとしたものの、向こうは何やらぶつぶつ言いながら、そのまま立ち去り申した。
どうやら、納得はしておらなんだ様子にござる。

流雪溝にも、場所により仕組みが違うこと、知らぬのも無理はござらぬ。
されど、面識もない相手に、開口一番、声を荒らげてかかるというのは、いかがなものか。
よき齢を重ねた人間としては、あまりにも振る舞いがよろしくない。あの様子では、あれが常のことなのかもしれぬと思うと、少しばかり呆れを禁じ得なんだ。

さて、昨夜は雪ではなく雨が降り、時折かなり強く降ったかと思えば、雷も鳴り響いておったが、朝にはすっかり止み申した。日中は曇天なれど、静かな一日となり候。


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