花粉に悩まされ、医師の許へ足を運び申した。内服の薬と、目に差す薬とを処方され候。
「昨年の薬は、どうにも効き目が乏しゅうござった」と申し上げたところ、
「では、薬を替えてみましょう」とのことで、違う品を処方して下された。
「眠くなるやもしれませぬが」との仰せに、
「かまいませぬ」と応え申した。
拙者、既に馬を降り、勤めも辞して久しき身ゆえ、まどろみも一興にござる。
もともと薬というもの、長らく飲むのは好ましからず、と心得ており候えど、
医師の説によれば、「二月三月と服しても差し支えなし。
むしろ中途でやめるのが悪い。さらに言えば、症状の出る前より飲み始めた方が良い」とのこと。
拙者、なるたけ我慢を重ね、どうにもならぬとなってからようやく門を叩く性分にてござったが、
それが却ってよろしくなかったと見え申す。
昨年秋に処された薬が効かなんだのも、薬が悪かったのではなく、
悪化してから駆け込んだのが敗因かもしれませぬ。
さて、本日も晴天。青空高く、誠に良き日和にて、自転車を引き出し、風を切って参り申した。
2025年3月11日ーこのページー2025年3月13日