2025年3月20日 木曜日 春分 彼岸の中日

日記

本日は春分の日にて、すなわち春彼岸の中日(ひがんのちゅうにち)と相成り申した。この世とあの世が最も近づくと申される佳日なれど、拙宅においては、昔より特段の墓参や寺参りを致すことなく、静かに過ごしておる。仏壇には、和菓子を少々供え、心ばかりの供養をば。

そもそも「彼岸」とは、すでにこの世を去りし人々が住まう彼方の世界のこと。それは西の遥か遠くに在るとされ、太陽が真西に沈む春分と秋分こそ、この世(此岸)とあの世(彼岸)とが最も近づく時とされるゆえ、その時期に先祖を偲び、供養を捧ぐる習いが生まれたとのこと。

空模様は一日曇りがちであったが、気温は七度に達し、風もなく、誠に穏やかなる陽気でござった。周囲を覆う雪も随分と融け、あちこちに地面の色がのぞき始めておる。


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