近ごろ時折、目にいたすのは「個人情報入りの箱(=パソコン)を紛失せり」という報せにて候。本日も、また一件、その類の報知を見かけ申した。
思うに、このような事案、表に出るものは氷山の一角に過ぎぬのではあるまいか。報道されぬまま、ひそかに処理されている例も少なくなかろうと、密かに懸念いたす。
無論、人間とはうっかりの生き物にて候。拙者もまた数々の失念、経験せぬわけではござらぬ。されど、中には「酔いにまかせて置き忘れた」といった、あまりにだらしなき顛末もあると聞き及び、さすがに苦笑せざるを得ませなんだ。
拙者、かつて仕事にてやむを得ずその類の箱を持ち歩くこともあり申したが、その際は、まこと細心の注意を払っておりました。車中では、決して荷物棚などに置かず、座っている間も常に膝に置き、気を緩めることなく警戒しておりました。
引退した今となってはそのような心配は減ったものの、今度は「スマホ」や「カード入れ」など、落とせば一大事となる品々が手元にあり、それなりに神経を使う毎日でござる。
拙者なりに熟考の末、できるだけ一つの袋にまとめて持ち歩くことにいたした。忘れ物防止の策にて候。ところが、これが「年寄りの証」などと知人にからかわれ、苦笑するばかり。
本日は、時折雨の混じる空模様。気温も十一度と肌寒く、いかにも春の足踏みといった趣きでござった。それでも、一日中降り続くわけでもなく、合間を見て、日課の散歩を続けておる。
2025年4月14日ーこのページー2025年4月16日