このたび、空いた時のためにと蓄えておいた映像の中より、「ロスト・キング 五百年越しの運命」なる異国の物語を観申した。
電車に揺られておる折や、ふと時の間が空いたときに備え、「アマゾン」とやらの板(タブレット)に、いくつか物語を忍ばせておるのが、拙者の近ごろの習わしにて候。
この作品、初めのうちは話の筋がつかみにくく、登場の婦人が何を思い、何を求めておるのか、しばし分からなんだ。されど見進むうちに、彼女が「リチャード三世」なるかの地の古き王に心惹かれ、その真の姿を追い求めておることが明らかとなり、俄かに面白さが増してまいり候。
聞けば、この話は実際にあったことに基づくとの由。主人公の婦人、ただ文を読むに留まらず、人に会い、土地に赴き、身体を張って探究を重ねる様は、まこと見上げたものでござった。
しかも、身体の不調あり、周囲の理解も乏しく、財も潤沢とは言えぬなかにあって、なお志を曲げず、ひたすら己が信ずる道を進む様子、心打たれるものがあり申した。多少の脚色はあると思われるが、あの行動力には、ただただ感服いたすばかり。
さて、本日は予報に反して良き天気となり、思いがけず日差しも暖かく、ありがたきことでござった。とは申せ、週末には用も控えておるゆえ、どうかこのまま晴天が続いてくれぬものかと、願うばかりにて候。
2025年4月15日ーこのページー2025年4月17日