近ごろは、「ぷらいむびでお」とやらの映像絵巻を、音を消して見ることが多うなりましてな。
というのも、わが家の愛犬が、あの背後に流れる音――「ばっくみゅーじっく」――に何やら怯え、時に尻尾を巻いて物陰に隠れてしまうことがあるゆえ。
特に、すべての絵巻がそうというわけではなく、どうも「怪しき話」――すなわち「みすてりー」なる物語にて、そのような反応を見せるのでござる。
拙者が呼べども、頑として出てこず、じっと身を潜めるばかり。
かような姿を見るに忍びず、以来、怪談――いや、「みすてりーもの」を見る折には、音を消して絵のみを追うことにいたした。
そのせいもあり、近頃は、字幕が付いている「異国の絵巻物」、すなわち「がいこくのどらま」ばかりを見るようになってまいりました。
本日は、空一面どんよりと曇り、風も冷たく、肌寒き一日にござった。