先日、瓦斯(がす)漏れの点検が参った。いきなり来られては、このご時世ゆえ、詐欺か何かと疑い、屋敷に上げるわけにもいかぬが、数日前に、元より付き合いのあるガス会社より連絡がきておったゆえ、怪しむことはなかった。
当日、約束の刻限に、門前に乗り付けた車も、その会社の印がはっきりと記されており、これならばと、屋内へと招き入れた次第。いやはや、斯様なことにまで心を配らねばならぬとは、まこと世知辛き世の中よのう。
それにしても、連日三十度を越える暑さ――まこと身体にこたえる。秋の涼風が待ち遠しゅうてならぬ。