2025年9月5日の日記 寝起き

日記

年を重ねたゆえ、若き頃のごとく元気溌剌とは参らぬこと、心得てはおる。されど、せめて目覚めがもう少し冴えてくれればと思う毎朝にござる。眠りの時間は足りておるはずなのに、「あと少し横になっていたい」とぐずぐずしているのが常でござる。

とくに急ぐ用もないゆえ、寝ておっても構わぬのだが、家族の手前もあり、また長年の習い性もありて、六時には起き出すことにしておる。起きてすぐに冴え渡るわけではなく、徐々に覚めゆくといった按配にござる。

「体の具合が悪きゆえか」とも思うたが、同じ年回りの者に聞けば、多かれ少なかれ似たようなものらしい。いざ必要あれば、きちんと気を入れて動けるゆえ、結局は自堕落な気持ちが原因であろう。

拙者、若き頃は、このような折には栄養ドリンクやビタミン剤を呑んで奮い立たせたものじゃ。されど今は引退して、特に頑張らねばならぬこともなく、そのような物を呑むことも無くなり申した。

――思うに、「頑張らねばならぬことが無い」これこそが因かもしれぬ。「何時にこれをせねばならぬ」という決まりが無きゆえ、体が、いや拙者の脳が「今は動く必要はござらぬ」と申しておるのであろう。

であれば、何の差し障りもなし。これもまた隠居の余得と心得ることにいたそう。

今日は、今にも降り出しそうな空模様であったが、降らずに済み申した。西国は台風の影響で大荒れだった由、気の毒に候。


2025年9月4日ーこのページー2025年9月6日

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