今朝、食事をしながらテレビを眺めておったところ、南の島へ移り住む者を紹介しておった。
拙者のように雪深き地に住む者からすれば、寒さ知らず、雪が積もることも無かろうと、拙者も若いころであれば、このような選択肢もあったのじゃなあ、と想いを巡らせておったのだが、話の途中で毒蛇がおるだの、バッタやハエが異様に大きいだのという話が出てきて、「これは叶わぬ、拙者の苦手とするところじゃ」となった。
昔、その島ではないが、ある遠き南の地方に行った折、夕餉を終えて部屋に戻ると、中にとてつもなく大きな虫がおりて仰天したことがある。シャツを振り回して何とかドアから外へ追い払ったものの、他にもおるのではないかと、おちおち眠れず、睡眠不足の朝を迎えたことがあった。
そもそも拙者は、旅は好むがアウトドア人間ではない。若かりし頃は山でテントを張ったこともあったが、まず最初にやることは、テントの中でバルサンを焚いて虫が寄り付かぬようにすることでござった。
近頃、恐ろしきマダニとやらが騒がれるようになったゆえ、「ほら、拙者が昔から申しておった通りではないか、虫は怖いものじゃ」と、一人納得しておる。
本日は昨日までと違い、しとしとと雨が降り申した。されど、それほど湿度は上がらず、過ごしやすい一日でござった。
2025年9月28日ーこのページー2025年9月30日