2025年10月26日 映画「私のちいさなお葬式」

日記

今日は、amazonプライムビデオにて、「私のちいさなお葬式」という、ロシア映画を観申した。これは2017年に作られた作品である由。

主人公はエレーナという名の老女で、心臓を患い、余命いくばくもないと医者に告げられた身じゃ。

このエレーナ殿、自らの葬式のことに気を揉み、生きておるうちに全ての準備を整えようと奮闘する。葬式の用意なぞは、誰しも頭の片隅で考えそうなことじゃが、エレーナ殿は、なんと死亡診断書や埋葬許可証まで、生きているうちに手に入れようとするのだから驚きじゃ。

これはコメディ映画なのだが、人生の深き理(ことわり)を考えさせられる、実に面白き映画であった。

この映画の元の題名は「Karp otmorozhennyy」と申すそうで、Google翻訳に聞いたところ、「凍傷を負った鯉」という意味になるとか。なるほど、物語の中で、一度冷凍庫にて凍っておった鯉が、また息を吹き返し、泳ぎだすという象徴的な場面がござった。

この頃、高齢者を扱う映画をみると、どれもこれも他人事とは思えぬようになり申した。自ら高齢なので当然と言えば当然でござるが。

今日はわりに暖かき一日でござった。しかし、今週末はもう十一月、霜月(しもつき)でござる。


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