以前にも書き付けたことではあるが、冷え込む時節になると、手のこわばりを感じる。いつの頃からか定かなることは覚えておらぬが、若かりし頃はかかることは無かったゆえ、これも老の不調の一つであろう。
関節リウマチの主なる症状の一つに、朝のこわばりがあるというので、さもあろうかと疑うたが、春より秋口にかけての暖かき時分には、全く症状が見えぬというところから、関節リウマチではなく、冷えによるものだろうと算段をつけた。素人判断が良からぬことは承知しておるが、情報の溢るる有難き時代に生きる身なれば、みだりに医者の門を叩き高齢者医療費を増やすより、まずは自ら調べるは時代の流れと心得る。
拙者の場合は、冷え込む時節、即ち秋が深まった頃に始まり、春になれば癒えておるのじゃから、冷やさねば良きだけのこと。しかと温めて癒えるならばそれで良し、癒えねば医者に頼る、という算段よ。
今年は、この十月の半ばより、外へ出づる時は手袋をはめ、同時に、家の中では指先の出づる手袋を用いておる。これは、パソコンやスマホを操るには指が必要ゆえな。指の出ぬ手袋にもスマホ対応のものもあるそうだが、やはり指を出した方が使い良いと思う。
いよいよ十一月に入ったゆえ、寝るときも手袋をすることにいたす。年寄りくさき姿ではあるが、年寄りゆえやむを得えまい。昨年より、かかる心掛けを致したところ、指のこわばる症状が全く出なくなったのだ。効があると分かっていて、なさぬ手はあるまい。
発達した低気圧が北上して参り、当地も大荒れの一日と相成った。
2025年10月31日ーこのページー2025年11月2日
