神棚拝詞(かみだなはいし)とは、自宅の神棚に、その家の者が奏上する祝詞(のりと)です。毎日読み上げるのがよいとされますが、できない場合でも節目節目には奏上したいものです。
神棚拝詞
此の神床に坐ます 掛けまくも畏き 天照大御神 産土大神等の大前を拝み奉りて 恐み恐み白さく 大神等の廣き厚き御恵みを 辱み奉り 高き尊き神教のまにまに 直き正しき眞心もちて 誠の道に違ふことなく 負ひ持つ業に励ましめ給ひ 家門高く 身健に 世のため人のために尽さしめ給へ と恐み恐み白す
読み方
このかんどこにまします かけまくもかしこき あまてらすおおみかみ うぶすなのおおかみたちのおおまえをおろがみまつりて かしこみかしこみもうさく おおかみたちのひろきあつきみめぐみを かたじけなみまつり たかきとうきみおしえのまにまに なおきただしきまごころもちて まことのみちにたがうことなく おいもつわざにはげましめたまい いえかどたかく みすこやかに よのためひとのためにつくさしめたまえとかしこみかしこみもうす
意訳
この神棚にお鎮まりになっている、言葉に出して申し上げることも恐れ多い、天照大御神、この土地にお鎮まりになっている産土の大神たちの御前に謹んで申し上げます。 大神様たちの広く厚い御恵みをいただき、高く尊い神様のお教えのとおり、素直で正しい真心によって誠の道を踏みはずすことなく、 自分たちの従事する仕事に励むことができます様に、また、家が栄え、家族が健康で、世のため人のために尽くすことができますようにと、恐れながら謹んで申し上げます。
総目次のページ>神様仏様、年中行事、しきたり>このページ