tantan12

日記

2025年3月9日

このたび、デンマークなる国にて、今年の年の暮れをもって手紙の配達を終いとし、町々の投函箱なるもの、すべて取り払うとの報せを聞き及び申した。時代の流れとは申せ、まこと驚き入り申した。とはいえ、我が日の本においても、いずれ同じ道を辿るやもしれま...
日記

2025年3月8日

こまちと、はやぶさとが連なり走る新幹線にて、連結器なるものが外れ、さる木曜のこと、列車は大いに混乱したとの報せにござる。つい先頃、拙者もそのこまち・はやぶさの連結車に乗りて旅をしたばかりゆえ、他人事とは思われませぬ。拙者の旅路は、これといっ...
日記

2025年3月7日

土屋賢二なる御仁について、ちょっと書きたく存じまする。かの御仁は、昭和十九年の御生まれ、哲学を専らとし、お茶の水女子大学にて教鞭を執られておったとか。長らく「週刊文春」なる読み物に、筆を揮っておられ、その随筆は後に文庫となり、今や二十数冊に...
日記

2025年3月6日

拙者が初めて花粉なるものに悩まされ申したのは、二十代の初め、かれこれ五十年以上の付き合いとなり申すな。ある秋の佳き日、天気も良うて、山道を歩いておった。やぶをかき分けて進んでおるうちに、突如としてくしゃみが止まらぬようになり申した。道連れの...
日記

2025年3月5日

本日は「啓蟄(けいちつ)」と申す日とのこと。虫けらどもが土の下より這い出でる折、と申すそうな。なるほど、言われてみれば合点のゆくこともござる。去る土曜、空に雪虫のようなものが飛んでおるのを見かけ申した。昨日は家の中にて、蜘蛛一匹、ひょっこり...
日記

2025年3月4日

雪になるとは、昨夜の予報には申しておらなんだが、今朝目覚めてみれば、庭先に一寸ばかりの雪が積もっておった。されど日が高くなるにつれ、昼にはすっかり解けてしまい申した。本日は雪かきの手間もなく、ひさしぶりに家の近所をぶらりと散策いたし候。少々...
日記

2025年3月3日

昨日あたりより、どうにも花粉とやらが飛び始めた気配がいたしまする。目が、ほんのりと違和感を訴えておる。昨年の秋は、例年にも増して症状がひどく、これまで用いておった市販の目薬も、どうにも効かず、やむを得ず医者の門を叩き申した。処方された目薬は...
日記

2025年3月2日

少し前のことにござる。歩道に除雪が入り、久方ぶりに道が開けたゆえ、「これは良き機会」と、早足にて歩き出したのじゃ。されど、喜び勇んでおったのが災いしたか、歩道の一部が盛り上がっておるのに気づかず、足を引っかけて転んでしまい申した。これがまた...
日記

2025年3月1日

弥生三月に入り申した。睦月・如月と雪に悩まされ続けたが、これから先は、仮に降る日があろうとも、さすがに大雪が長く続くことはあるまい――と、淡き期待を抱いておるところにござる。さて、今日は「忘れ物」について、ひと筆記しておきたく候。このところ...