日記 2024年11月24日 拙者の朝餉は、もっぱらパンにて候。家族らは「米でなければ力が出ぬ」と申して、頑として飯を所望いたすゆえ、拙者ひとり、異なる膳を取っておりまする。パン食というもの、何より手間がかからぬがよき。まずは牛乳をコップに淹れ、食パン一枚をトースターに... 2024.11.24 日記
日記 2024年11月23日 運転が危のうなってきたという自覚は、さほど持ってはおらなんだ。されど、身近に年老いてなお車を操る者の危うき様子を目にし、「ああはなりたくない」と強く思うたことが、拙者にとっての出発点でござった。七十の歳を迎えた折、まもなく免許を返上するつも... 2024.11.23 日記
日記 2024年11月22日 若き折には、ほとんど日々酒を口にしておった。務めの上での付き合いが主ではあったが、家に真っ直ぐ帰った日とて、杯を欠かすことはなかった。深酒もたびたびにて、よくぞ身体を壊さずにすんだものと思う。これもひとえに先祖より授かりし体質のおかげと、感... 2024.11.22 日記
日記 2024年11月21日 火野正平殿、逝かれ申した。――この報せには、拙者、まことに驚き、しばし呆然といたした。まさか、まさかでござった。なんとも残念なことでござる。拙者が正平殿を好ましく思うようになったのは、「こころ旅」と申す自転車旅の番組が始まってからのことにて... 2024.11.21 日記
日記 2024年11月20日 拙者、七十の年を迎えし折、年賀状をやめ申した。世に言う「年賀状じまい」なる風習もあるようだが、殊更に「これにて終い」と記したものを認めることもせず、ただ静かに筆を擱き、ぷつりと断ち切ったのでござる。もっとも、秋も深まる頃より、人と顔を合わせ... 2024.11.20 日記
日記 2024年11月19日 現役にて働いておった頃の読書と申せば、ほとんどが職務に関わるものばかりにて候。業務に資する論文、資料、解説書などを、必要に迫られて読んでおったものでござる。そのかたわら、出張の折の車中などでは、浅田次郎殿、内田康夫殿、百田尚樹殿といった方々... 2024.11.19 日記
日記 2024年11月18日 「吾輩は天皇なり――熊沢天皇事件」と題する書を読み申した。著者は藤巻一保殿、学研新書より出されし一冊にて候。天皇を名乗った人物がいた――そのことは、この書を手に取る以前より、なんとなく承知しておった。巻末の参考文献を眺むれば、拙者が若かりし... 2024.11.18 日記
日記 2024年11月17日 還暦を越えし頃より、何事をなすにも「今これを始めて、果たしてどれほど続けられるか…」と、ついつい物事を消極的に考えるようになり申した。しばしの間は、本の整理や、長年積もった道具類・がらくたの片付けに明け暮れ、日々の暮らしも「後始末」が中心と... 2024.11.17 日記
日記 2024年11月16日 先の月より、「ブラウン神父」と申す異国の連続物語を観始め申した。英吉利(イギリス)のBBCなるところがこしらえたる品にて、拙者はこれを「プライムビデオ」とやらで拝見しておる。今は、すでに第八のシリーズの途中まで至り申した。もしこれ、御上の役... 2024.11.16 日記