tantan12

日記

2024年11月7日

昨今、まことに厄介なことながら、「迷惑なる文(ふみ)」がしきりに届き申す。とは申し条、常にというわけでもなく、波の如く、ある時はぴたりと止み、またある時は日々連なりて舞い込んで参る。書面の題名(タイトル)を一目見れば、大方それと見抜くことが...
日記

2024年11月6日

若き折は、身も軽く、痩せたる体つきにて候。されど、世に出て働くようになりし頃より、運動もせず、飯は多く食らい、酒もよく飲み申したゆえ、次第に腹が出て参り申した。「こりゃいかんな」と思い至りしは、四十歳の頃にて候。これを機に、身体を鍛えんと決...
日記

2024年11月5日

拙者、このたび「神も仏も大好きな日本人」と申す書物を読了仕り候。島田裕巳どのの筆によるもので、ちくま新書より出でたる由。その題名に惹かれ、つい手に取った次第にて、なにぶん拙者も題のとおり、神仏ともにこよなく敬う者ゆえ、まことに興味深く拝読い...
日記

2024年11月4日

先般、『元禄御畳奉行の日記――尾張藩士の見た浮世』なる書を読み申した。神坂次郎どのの筆によるもので、中公新書より出でたる書にござる。少し前に、『幕末単身赴任下級武士の食日記』という、これまた風変わりにして興味深き書を読んだ折、「あれ、『元禄...
日記

2024年11月3日

若き折、我が勤め先にて「算盤替りの箱」、すなわち近頃申すところのコンピュータなるものが導入され申した。されど、社内にその道に通じた者もおらず、何事も業者へ任せきりという体たらくにござった。拙者も一応その係を仰せつかりはいたしたが、なにぶん符...
日記

2024年11月2日

このほど、水木しげる先生のご著作『古代出雲』を拝読いたし候。角川文庫より、平成二十七年六月二十五日に初版発行と記されておる。水木先生は、山陰のご出身と聞き及ぶが、なるほど出雲の神話にはひとしおの思い入れがあらせられたのであろう。古事記を根に...
日記

2024年11月1日

あるネット処にて、やたらと「汝の印章(パスワード)、古し」と申して参る。頻繁に印章を改めよと催促してくるものあるも、つい放っておいてしまう次第にて候。そもそも、近頃は「二段階なる認証」なる仕組みが普及しておる。たとえば別の印章を別途送りつけ...
日記

2024年10月31日

このたび、「貧乏大名やりくり物語――たった五千石! 名門・喜連川藩の奮闘」なる一書を手に取り候。著者は山下昌也殿、講談社プラスアルファ文庫にて刊行されし由。まこと、興味深きはその由緒にて候。足利将軍家、すなわち室町幕府の栄華を今に伝える末流...
日記

2024年10月30日

拙者、かつて犬を飼いおり申したが、その愛犬が亡くなった折、これより先、犬は飼うまいと固く心に決め申した。年も年にて候えば、新たに犬を迎えても、果たしてどちらが先に逝くか分からぬと案じたゆえのことにて候。犬はもはや家族同然の存在にて、老いれば...