かつ

日記

2024年11月19日の日記 読書

現役にて働いておった頃の読書と言えば、ほとんどが職務に関わるものばかりであった。業務に資する資料、解説書などを、必要に迫られて読んでおったものである。そのかたわら、出張の折の車中などでは、浅田次郎殿、内田康夫殿、百田尚樹殿といった方々の小説...
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2024年11月18日の日記 吾輩は天皇なり―熊沢天皇事件

「吾輩は天皇なり―熊沢天皇事件」と題する書を読みた。著者は藤巻一保殿、学研新書より出されし一冊であった。天皇を名乗った人物がいた――そのことは、この書を手に取る以前より、なんとなく承知していた。巻末の参考文献を眺むれば、私が若かりし頃の週刊...
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2024年11月17日の日記 還暦ブルー

還暦を越えし頃より、何事をなすにも「今これを始めて、果たしてどれほど続けられるか…」と、ついつい物事を消極的に考えるようになった。しばしの間は、本の整理や、長年積もった道具類・がらくたの片付けに明け暮れ、日々の暮らしも「後始末」が中心となっ...
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2024年11月16日の日記 ブラウン神父

先の月より、「ブラウン神父」と申す連続ドラマを観始めた。イギリスのBBCなるところがこしらえたる品にて、私はこれをアマゾンプライムビデオで拝見している。今は、すでに第八のシリーズの途中まで至りた。もしこれ、お上の役人――つまりは八丁堀同心な...
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2024年11月15日の日記 エックス

この頃、スマホの記録によれば、どうやら私、毎日一時間ばかり「エックス」なる場を眺めているらしき。私は、著名なる人物を数十人、さほど名は知られずとも、各々の分野にて見識をもつ者たちをまた数十人、さらに、恐らくはこの地元の方々と思しき者どもを数...
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2024年11月14日の日記 漱石の長襦袢

このたび、「漱石の長襦袢」なる書を拝読仕った。筆の主は半藤末利子殿、文春文庫より出されしものであった。さて、この御方は、文豪夏目漱石翁の孫娘にあたらるる方にて、漱石翁の長女・筆子女史の第四女とのこと。されば漱石翁の直系の血をひかれし御方なり...
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2024年11月13日の日記 記憶力

近ごろ、同年輩の知己が「どうも記憶が怪しくなってきた」と、ぽつり呟かれた。私もまた、「いや、私も同じである」と応じた。なに、嘘ではありませぬ。実のところ、近年とみに気にかかることにございます。たとえば「これは後ほど調べてみるか」と思った刹那...
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2024年11月12日の日記 菅原道真

近ごろ「菅原道真――学者政治家の栄光と没落」(滝川幸司 著・中公新書)なる書を拝読した。これまで道真公といえば、学問の神にして、政争に敗れて太宰府に流された人物――おおよそそのような印象を持っておった。されどこの書を通して、道真公の実像をよ...
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2024年11月11日の日記 日本の国宝、最初はこんな色だった

「日本の国宝、最初はこんな色だった」(小林泰三 著・光文社新書)なる書を読了した。まことに目を開かれる思いにて、感銘深くページを繰り進めた。わしが長らく抱いておった仏像の印象と言えば、いかにも時を経た、落ち着いた佇まい。色味も淡くくすんでお...
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2024年11月10日の日記 古代日本の官僚

近ごろ「古代日本の官僚――天皇に仕えた怠惰な面々」(虎尾達哉 著・中公新書)なる書を拝読した。律令制度なるものの実態に迫る一冊にて、実に含蓄深きものであった。律令制度とは、天皇を頂点となし、貴族たちが法にもとづき政を司る体制にて、上は政策を...