日記 2025年4月8日 火曜日 半世紀と少し前のことでござる。拙者が中学校の門を初めてくぐった入学式の日、一つだけ今なお心に残る場面があり申す。壇上にて、小学校時代の校長殿が祝辞を述べておられた。恐らくは来賓として招かれておったのだろう。話の折、「今日、四月八日はお釈迦様... 2025.04.08 日記
日記 2025年4月7日 月曜日 先日、茶飲み話の折に、認知症の話題となり申した。ある者が申すには、頼みごとを何度しても果たされず、「おかしい、何か変だ」と思うたところ、後にその人が認知症とわかり、ようやく腑に落ちたとのこと。拙者にも、似たような出来事がござった。ある折、用... 2025.04.07 日記
日記 2025年4月6日 日曜日 拙者が手首に巻いておる時計――Apple Watch――も、長らく連れ添ってきたゆえ、どうにも近ごろは息切れを見せるようになり申した。なので旅の折などは、充電の縄(ケーブル)を持参して給電しておるが、なぜか満ち足らず、四割程度にて充電が止ま... 2025.04.06 日記
日記 2025年4月5日 土曜日 今朝方、電車に揺られておるときのことでござった。ふと目をやれば、正面に座る御仁が拙者と同じ模様の草履――いや、現代風に申せば「靴」を履いておられた。「おお、珍しきこともあるものよ」と一瞬思うたが、すぐに気が付いた。何のことはない、近ごろ拙者... 2025.04.05 日記
日記 2025年4月4日 金曜日 清明 本日、暦の上では「清明(せいめい)」――春分を越えて、草木の芽吹きもいよいよ明るさを増す頃とされておりまする。されどこの「清明」という節気、言葉としてはなかなか耳慣れぬもの。たとえば「今日は立春ですな」などと申す人は時折おれど、「今日は清明... 2025.04.04 日記
日記 2025年4月3日 木曜日 世の中には、いつしか「高齢者はパソコンが苦手」という言葉が、さも当然のごとく流布いたしておりますが、拙者は――それはやや違うのではないかと愚考仕っており候。そもそも、今の「高齢」と呼ばれる御仁らは、若き頃よりすでに機械と向き合って生きてこら... 2025.04.03 日記
日記 2025年4月2日 水曜日 車を手放して以来、足に頼る暮らしとなり、歩く道すがら自然と足袋(くつ)の底も擦り減るというもの。されば本日、馴染みの「ワークマン」にて、新しき一足を求めてまいりました。このたびの靴のことにて、ふと頭をよぎりましたのは、夏目漱石の『門』に登場... 2025.04.02 日記
日記 2025年4月1日 火曜日 四月になり申したな。日々の暮らしに明確な境目があるわけでもござらぬのに、暦が改まるというのは不思議なもので、「さて新たな月か」と、つい気持ちもしゃんとするような気がいたしまする。思えば三月――あっという間に過ぎたような心地がいたしましたな。... 2025.04.01 日記
日記 2025年3月31日 月曜日 道の雪もようやく消え、足元も軽くなったゆえ、しばらく足が遠のいておった散歩を、また毎日の習いとして再び始められるとは、まこと嬉しきことでござるな。冬のあいだは、出かけるにも覚悟がいり申した。滑るやら、風が強いやら、雪かきの後の疲れやらで、「... 2025.03.31 日記