日記

2025年9月5日の日記 寝起き

年を重ねたゆえ、若き頃のごとく元気溌剌とは参らぬこと、心得てはおる。されど、せめて目覚めがもう少し冴えてくれればと思う毎朝にござる。眠りの時間は足りておるはずなのに、「あと少し横になっていたい」とぐずぐずしているのが常でござる。とくに急ぐ用...
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2025年9月4日の日記 花粉症

本日、目の痒みに襲われ、「おう、とうとう参ったか」と思い申した。秋の花粉症にござる。拙者の場合、春秋どちらも容赦なくやって来るのでござる。秋はブタクサが原因と申す説、よく耳にするが、拙者にはどうも違う気がしてならぬ。ブタクサに近づいてもあま...
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2025年9月3日の日記 天気予報

引退してより、何が変わったかと申せば――まずはもちろん、勤めがなくなったことにござる。それにより、雨の日、雪の日に、わざわざ外へ出ることもなくなった。勤めをしておれば、そんな我がままが通る道理はなし。されど、隠居となりてそれが叶うは、ささや...
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2025年9月2日の日記 釣行

釣りと申すもの、ここ幾十年も致しておらぬが、若き日にはよく出かけ申した。主としては舟釣りにござる。当時は釣具屋が催す釣行に加わっておった。真夜中に店先へと集まり、小さきバスに乗せられて港へと向かったものでござる。漁師の家にて一息入れ、夜明け...
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2025年9月1日の日記 津波警報

少し前のことにござるが、七月三十日、カムチャツカにて大地震発生、続いて津波警報も発せられ申した。その節、テレビには、炎天下、陽を避くるものもなき高台へ避難する人々の姿が映し出されておった。拙者であれば、果たしてどう振る舞ったものか、とその時...
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変わり映えしない日々の日記 2025年9月

雪深い地方に住む高齢男性「かつ」の変わり映えしない日々の日記、二千二十五年九月分でござる。九月と言えば秋の花粉症でござる。拙者が忘れていても敵は忘れずに訪れて参る、まさに招かれざる客でござる。薬でだいぶ和らいでおるが難儀に候。さて、例年に無...
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2025年8月31日の日記 そろばん

街をぶらりと歩いていたところ、そろばん塾の看板を目にいたした。拙者も、幼きころに一度通いし覚えがあり申す。されど、才覚足りず、嫌気が差して僅かの期間でやめてしまったのでござる。ところが後年、勤めに出でしとき、そのことを痛く後悔いたし候。その...
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2025年8月30日の日記 ChatGPTに未来を尋ねる

ちと戯れに、「ChatGPT」に尋ね申した。「さても今は自動車を操る運転手が足らぬと聞き及ぶが、自動運転車が走る世となれば、かえって運転手が余ってしまうのではなかろうか」と。さればChatGPTの申しよう、「いつそうなるかを断じるは難しけれ...
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2025年8月29日の日記 ゴミ箱

本日、ある店にて、ちと不要の紙屑を捨てようと屑籠を探したのじゃが、見渡せど見当たらぬ。さてはこの店には置いておらぬかと思いつつ、ちょうど傍らに店の者が居合わせたゆえ、試みに「屑籠はござらぬか」と問いかけてみた。拙者としては、有るか無いか、い...
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2025年8月28日の日記 信号機

昔の話を一つ仕る。拙者が中学生の折の修学旅行の思い出にて候。なにぶん昔のことゆえ、細かき事は忘れてしまったが、一つだけ、鮮やかに覚えておる事がある。――それは「信号機」のことでござる。修学旅行にて都会へ出れば、そこには必ずや信号機なるものが...