2024年12月7日

日記

「近ごろ寒さ厳しき折、寝床において足元冷ゆるなり」との話の中にて、
「いっそ足袋を履いて寝入りなされ」と申す者がおり、拙者、少なからず面食らい申した。
もとより、寝るときに足袋など履くはよろしくないと、親より言い聞かされしがゆえ、
それを頑なに守りきたる次第にて候。

されど、先日しまむらの店先にて「寝入り用足袋」と銘打った品が売られておるのを見かけ、
これは珍しきことでもなかろうと知り、目を見張り申した。

さて、この冬は殊に足の先が冷ゆるゆえ、思い出したるは
昔もらい置きしふかふかの足袋。
「これ幸い」と試しに夜具の中にて履きてみれば、
目覚めしときに足先ほかほか、誠に心地よきことこの上なし。

思えば「寝入りに足袋は悪し」という先入の理、
これを捨て置くもまた一理あらんと、心得直した次第にござる。


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