今年より「大人の休日倶楽部」なるものに入会仕り候。
年格好にては、はや幾年前より入ること叶うたれども、
「遠く江戸のあたりへ参ることなど、年に一度あるかないか。
そのうえ年会費を払うほどの甲斐はあるまい」
と、ついぞ縁遠くしておった次第。
加えて「びゅうかーど」なるものを拵えねばならぬという煩わしさも
尻込みの一因にござり申した。
されど、このたび心変わり致したは「大人の休日倶楽部ぱす」とやらの存在ゆえ。
一万八千八百円にて、五日間ものあいだ東日本の新幹線乗り放題と聞き及び、
「これは捨て置けぬ」と胸騒ぎいたし候。
拙者、日帰りにて用立てる算段にて、
五日連続の遠乗りは些か骨が折れぬかと案じたれども、
そこは青春十八きっぷと異なり、新幹線の快き座り心地を思えば
なんとかなると腹を決め申した。
この切符、六度まで指定席をとること叶うと承り候。
少々足りぬとも、指定なしに乗れる列車も存外多く、
うまく立ち回れば十分に楽しめそうにござる。
また「はやぶさ」は全席指定ながら、盛岡より北の区間においては
この切符であれば指定券なしに乗れるとのこと。
誠にありがたい仕儀なれど、
「いずれ正規の客人が来るやもしれぬ」と案じつつ座るは
いささか落ち着かぬ心地。
全席指定の列車が増えゆく折から、
拙者としてはやはり自由席の残る方が嬉しきことにて候。
2024年12月7日ーこのページー2024年12月9日