2025年4月3日 木曜日

日記

世の中には、いつしか「高齢者はパソコンが苦手」という言葉が、さも当然のごとく流布いたしておりますが、拙者は――それはやや違うのではないかと愚考仕っており候。

そもそも、今の「高齢」と呼ばれる御仁らは、若き頃よりすでに機械と向き合って生きてこられた方々にて候。たとえば――

NECの「PC-9801」が世に現れたは昭和五十七年(1982)。拙者もよく耳にした名機でござる。あのころ三十路を越えた者たちは、職場にて「オフコン」の端末機なるものに触れ始めた時代。

そして平成七年(1995)には、「Windows 95」「Office 95」――この登場こそ、現代のパソコン文化の源流と申しても過言ではありますまい。そのとき四十五歳であった者が、今や七十五。後期高齢と呼ばれる世代でございますな。

つまり、今の高齢者は、現役時代からワードで文書を打ち、エクセルで表を整え、ネットで調べ物をしておった。「パソコンを知らずに老いた世代」ではなく、「働き盛りのときにすでに使っていた世代」にてござる。

もちろん、新しき技には戸惑いもござる。されど、周りを見渡しても、電子申請やメール送受信、資料の作成といった基礎的なことは、悠々こなしておられるご同輩が多いのでござる。

さて、空模様の話に戻れば――今日は一日、雨の予報と聞いておりましたが、実際に空が泣き始めたのは、日も傾きてからのこと。予報と現実が食い違うのもまた、世の常かもしれませぬな。


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