近ごろ時折、目にするのはパソコンを紛失せり」というニュースであった。本日も、また一件、その類のニュースを見かけた。
思うに、このような事案、表に出るものは氷山の一角に過ぎぬのではあるまいか。報道されぬまま、ひそかに処理されている例も少なくなかろう。
無論、人間とはうっかりの生き物であった。私もまた数々の失念、経験せぬわけではない。されど、中には「酔いにまかせて置き忘れた」といった、あまりにだらしなき顛末もあると聞き及び、さすがに苦笑せざるを得ませなんだ。
私、かつて仕事にてやむを得ずパソコンを持ち歩くこともあったが、その際は、まこと細心の注意を払っておりました。車中では、決して荷物棚などに置かず、座っている間も常に膝に置き、気を緩めることなく警戒しておりました。酒席に持って行くなど考えたこともござらん。
引退した今となってはそのような心配は減ったものの、今度は「スマホ」や「カード入れ」など、落とせば一大事となる品々が手元にあり、それなりに神経を使う毎日である。
私なりに熟考の末、できるだけ一つの袋にまとめて持ち歩くことにした。忘れ物防止の策であった。ところが、これが「年寄りの証」などと知人にからかわれ、苦笑するばかり。
本日は、時折雨の混じる空模様。気温も十一度と肌寒く、いかにも春の足踏みといった趣きであった。それでも、一日中降り続くわけでもなく、合間を見て、日課の散歩を続けている。
