このたびは、アマゾンプライムビデオにて異国のドラマを観申した。名をば「カリートス地中海の犯罪辞典」と申す由。作り手はイタリアなる地の者どもにて、話の舞台はギリシアの都、アテネでござる。
主人公は、コスタス・カリートスと申す、殺しの下手人を探るお役目にある者で、その一党を束ねておる。物語の背後には、異国から流れ込む移民のこと、不法に留まる者の問題、また金持ちと貧しき者との隔たりなど、現代の世相が色濃く描かれておる。
ことに印象深きは、カリートスの父が、かつては軍の力で民を押さえつけておった暗き時代の役人であったこと。子は父の影を引き継ぎながらも、己の正義を貫こうと苦心しておる。
されど、カリートスには恵まれた家族がある。妻は内助の功をつくす賢婦人、娘は聡明にして気立てもよく、その恋人も実に好青年にて、見ていて心温まる思いにござった。
「なるほど、アテネとはこのような街か」とか、「御番所にはもう少し人数がいたほうが、臨場感が出るではないか」などと、あれこれ思いを巡らせながら、まことに愉快に観申した。なかなか見応えのある一作にござる。
本日は少々肌寒く、朝には火鉢を焚きつけてしまった。ここ数日、狭き庭に生い茂る草どもと格闘しておるが、これがまた侮れぬ。なかなか骨の折れる働きにござるな。
