2025年8月6日の日記 真夏のオリオン

日記

終戦の日が近づいておることを、特に意識したわけではござらぬが、ふと、Amazonプライムビデオで「真夏のオリオン」という映画を見申した。

先の大戦、帝国海軍の潜水艦が、米国の駆逐艦と死闘を繰り広げる物語にて、戦場における知略と覚悟、そして人としての思いが、静かに、されど力強く描かれておった。

拙者は戦後に生を受けし者なれど、父は大正の生まれにて、兵役に就いておったという。話によれば、布団爆弾なるものを背負い、敵の戦車に自ら飛び込む訓練を重ねておったとの由。思えば、命を捨てる覚悟を日々叩き込まれた時代であったのじゃな。

劇中、老いたる者が回顧の中で申す。「私たちはみんな一生懸命だった。ただ、それだけです。」この言葉に、拙者の胸もふと締めつけられた。あの時代の人々にとって、生きるとは、ただ真っ直ぐに、懸命に日々を歩むこと。正邪や是非を超えた、それぞれの「務め」があったのでござろう。

あの時代に生きた人を思えば、今の拙者はまこと贅沢な身の上。にも関わらず、些細なことに心を煩わせ、つまらぬことで頭を悩ませておる。いや、それも生きるということかもしれぬが、あの時代を思えば、我が悩みなど、風に舞う塵ほどのものであろう。

心の襟を正すような、そんな映画でござった。

さて、今日は久しぶりに三十度に達せざるも、蒸し暑い一日でござった。


2025年8月5日ーこのページー2025年8月7日

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