昨日は、役所に行って、マイナンバーカードの受け取りを待つ間、ふと、歯医者へ行ったときの事を思い出したのである。
私と同じような年回りの者が、受付の窓口にて何やら揉めていた。どうやら、保険証の期限が切れていた様子。資格者証が届いているはずと説明を受けていたが、それがよう呑み込めぬ様であった。おそらくは家に置き忘れたのであろう。
係の者が「マイナンバーは持っていないか」と尋ねたところ、その御仁、「そんな物は持っていない!」と怒り出したのである。持たぬなら「無い」と言えばよいものを、わざわざ「そんな物」と憤るとは、マイナカードに恨みでもあるのであろうか。
何事によらず、導入の初めには戸惑いは付きもの。私が若い頃、ATMが登場したとき、当時はキャッシュディスペンサーと呼ばれていたが――その前にて使い方に迷う者はいたものの、自分が使えぬゆえに銀行の係を怒鳴りつける輩はいなかったように記憶している。さて、近ごろの老人は気が短くなったか。
それにしても、相も変わらず暑い。これぞ残暑というものであった。
