ひと頃、お役目を退いた者が自叙伝をしたためるのが流行ったことがあった。今でも絶えてはおらぬかもしれぬが、以前よりは減ったように思う。
その頃は、多くの諸先輩が自費出版という形で己の思い出話を一冊の書にまとめ、本屋で売れるものではないゆえ、知己や友人に無償で配っておられたものじゃ。
拙者の手元にもいくつか残っておるが、読み返してみると「ああ、そのような時代であったか」と、時代の証言者としての値打ちを感じることがある。
その御仁が、面倒であるとか、己の人生など語るに及ばぬと考えて書き残さなんだら、永遠に消え去っておったであろうことが、出版してくれたがゆえに残っておる。左様な意味では、まことに価値ある行いであったと思う。
もっとも、拙者自身はそのような気概はござらん。このブログも、いつ削除するか分からぬものよ。
昨夜は季節外れの雨であった。今朝になって雪になり、今日一日降り続いたのでけっこうな積雪になった。また、昨日はプラス四度まで上がったが、今日は真冬日である。
