出先でカメラを構える際は、他人にレンズを向けることがないよう、細心の注意を払っているつもりだ。しかし、活気ある観光地などでは、気を付けていても背景に他人が写り込んでしまうことは避けがたい。
私は旅先で撮った写真をブログに掲載して楽しんでいる。だが、プライバシーへの配慮から、かなり前から「人が写り込んでいる写真」はすべてボツにしてきた。そのたびに何とも言えない残念な気持ちを抱きながら。
最近、Geminiに「この写真から人物を取り除いてください」と依頼するだけで、人を消し去る技術があることを知った。こうした機能自体は今やさほど珍しいものではないらしいが、私にとっては、初めて手にした技術であった。
しかし、実際に仕上がった写真を見ると、違和感が拭えない。本来、人が居るべき場所に誰も居ない風景というのは、実に不自然なものである。面白みに欠けるというか、とにかく、私自身がその場に立ち、直に見てきたあの風景とは違うのだ。
人の顔にボカシを入れてみたこともあるが、これもまた美しさを損なう。
写真は、その時の空気感をも写し出すものだ。そうであれば、ブログでの公開に固執するよりも、ありのままの写真を、自分だけのフォトアルバムに整理してしまっておくのが一番の正解なのであろうか。
今日は8度まで上がり、雪解けが進んだ。
